革漆皿とは?

元々は軽くて割れない、重ねられる。などアウトドアに使える、ジビエ料理にも使える獣の革皿があったら最高!との考えから制作されたもの。その革皿に魅せられた友人の料理人から、「お店で使えたら良いのに」。との要望で、洗える、繰り返し使えるようにと、飛鳥時代からの伝統工芸技法である”漆皮”の技法を用い、革に漆を幾重にも重ねて堅牢度を高め、硬化させ、漆器として使用できるものが完成。抗菌性に優れ、カビが生え難いなどのメリットがある。

ココロシリーズとは?

折りたたんでいる時にはカタカナの「コ」の字。「コ」の形の金具がふたつ合わさり、開くと「ロ」の字。「ココロ」という名を付けました。動物からの恵みである革を大切に使い、手を合わせるように大切なものをcocoroにしまう。自身の心のあり方を見つめ、感謝の気持ちと共に心を落ち着かせる事により、日々の生活が豊かになるアイテムです。

ジビエ革とは?

デザイナーである高見澤が「獣」と呼ばれる動物の皮を革製品にするキッカケとなったのは、もう15年以上前の話になりますが、バックの持ち手の為に鹿の角を仕入れていた北海道の猟師さんの言葉でした。「皮は捨てちゃうんだよ」

革って何処から来てるんだろう。

どうしたら使える様になる?

いつもお願いしているタンナーさんに相談してみよう。

試行錯誤を繰り返し、鹿や熊、猪を始めとする

害獣と言われる獣達の革が出来上がりました。

それらの総称として「ジビエ革」™️と名付け

商品展開を始めました。

それが ジビエ革製品のきっかけです。
鞣し方も自然に優しいと言われている
タンニン鞣し、油鞣しがメインになっております。

今では少しずつですが、認知される様になって来たのは嬉しい事です。

ジビエ革の商品が当たり前になって

購入する際の選択肢の1つになれたら。

そんな事を想いながら取り組んでいます。


Six COUP DE FOUDRE?

”革を通じて世の中を考える ブランド、Six COUP DE FOUDRE"。
フランス語で"第六感、一目惚れ" を意味する。
また、シス クー・ド・フードルの名前には"死す" "喰う" "フード"の音も重ね、いのちを頂き、食べ物として、そして副産物の革も品物として活かす。という想いが込められています。

国の報告では、鹿、熊、猪だけで 年間約125万頭有害駆除されています。(2020年9月発表。2019年度の数値)

それはエコシステムが崩れたことによる農業被害のために、農村部では、それらを有害な動物とみなすからです。

私たちは、それらの殺された動物が、ただ廃棄処分されている と言う事をを知りました。

近年では、食肉やペットフードとしての活用が進んできましたが、皮は使われてきませんでした。

何故ならば、取り扱いが難しいからです。

通常の流通している牛や豚の革とは異なり、野生動物の革は、個体差が多く、傷やシミ、また銃痕や皮を剥ぐ際のナイフ痕があります。それが、野生動物の皮を使用しない理由の1つになっています。ですが、有害駆除という事で、ただ殺して廃棄する ということは倫理的に受け入れられません。

私達はこれらの革を「ジビエ革」™️と名付け、製品を作りました。素材として捉えた時、革の傷やシミは 侘び寂び の精神性をもつ私たちには、とても魅力的なものに感じます。

 私はこれらの商品を通じて、日本における里山の問題など、素材となる動物の背景を知っていただき、より良い未来を築けるように、多くの方と共有したいと考えています。

頂く命を無駄にしない為に、私たちにできる事。

それは、クリエイションする事で、新しい価値を見い出し、より多くの人に問題を提起することです。

私の描く未来は、

”人が自然と寄り添い、無駄に動物を殺すことの無い社会環境を築くことです”。


Six COUP DE FOUDRE—thinking about the world from the perspective of leather. 

According to a government report, some 1.25 million wild animals, such as deer, bear and boar are destroyed each year in Japan. This is because these animals are viewed as pests in agricultural areas due to the ecosystem destruction they wreak through damage to crops. 

We learned that the animals that had been destroyed were simply discarded as waste. 

In recent years, there is a push to use their bodies as meat and pet food, but their skin remains unused. 

The difficulty in working with their skin is largely behind this. 

The leather of wild animals differs from commercial cow and pig leather: each leather is unique in character with wound marks and spots, and skinning the animal leaves knife marks. This is a reason why wild animal skins go unutilized. However, ethically, it is unacceptable to simply destroy and discard these animals because they are a menace targeted for extermination. 

We have turned this leather into a product that we call ‘gibier leather’. When we consider this leather to be a material to be worked with, we find the wound marks and spots to have a distinctive charm and represent the Japanese aesthetic values of wabi and sabi. 

We hope to use these products to encourage others to think about the backstory to these animal skins, such as the problems that rural Japan faces, and to work together to build a bright future. We want to do all that we can to not let any life go to waste. 

Through the process of creation, we discover new value and pose these problems to ever more people. 

The future we envision:

Building a society that brings people closer to nature and that eliminates the unneeded killing of animals. 


金属部分について

主に鉄、真鍮を使用しています。いずれも燻加工を施し、革の部分と共に素材本来の表情を楽しんでいただける様に製作されています。
注)メッキ加工は施しておりませんので、永く使用していない場合や湿度の高い環境下では、酸化が進み、サビなどが発生します。その際はブラシなどで汚れを取り除いてください。さらに酸化しにくい少量のオイルを含ませた乾いた柔らかい布で磨いて頂くと、より一層素材の美しさが引き立ちます。